今回は第2回と同じような内容ですが、スマホ・アプリやMLを経験した方が行うべき処理方法を解説します。
第4回の解説の通りにアサギマダラを捕獲しながらマークを付けていると、次の写真のように、すでにマークがついている個体が見つかることがあります。南下移動の主要ルートでマーキングをすると、50頭に1頭くらいの確率で再捕獲できます。運のいい人は数頭に1頭かもしれません。その場合には、必ず写真を撮影してください。次に他のマーク個体と同じように記録用紙に記載します。そして、わかりやすいように、先頭の欄外に「再」と書き入れてください。
記号を解読して、どこからの個体かを推定してみてください。MLのメールを記号で検索してもいいでしょう。異所再捕獲であれば、とてもうれしいことです。この写真の個体は、「デコ」とあり、福島県のグランデコ・スキー場で8月22日にマークされたアサギマダラです。福島県から和歌山県へ移動したことを示す貴重な再捕獲で、非常に感激しました。
さらにスマホ・アプリを起動して、再捕獲記録が表示されている画面の右上の「+」を押すと、標識記録と同様に再捕獲記録を追加できます。位置情報や日付、時間なども入力してくれます。これも現地で入力を完成できなければ、自宅に帰ってから、PCなどを使って入力を完成してください。年末に私の方でアサギマダラ年鑑に転記しておきます。
アプリで入力した後に、再捕獲記録を表示させるには、
http://www.asagi-org.jp/saiho-hyoji.html
クリックしてください。全ての項目はありませんが、次のように表示され、コピー・ペーストすると、MLなどへの報告に便利です。きちんとMLへ報告しましょう。
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標識 :SRY 531 デコ 8/22
性別 :♂
再捕地 :和歌山県有田川町宇井苔白馬山麓
標高 (m):632
北緯東経:34.0122,135.3649
再捕日時:2021年10月14日
再捕者 :金澤 至
備考 :ヨシノアザミ訪花。
報告者 :金澤 至
写真1 :(URL省略)
写真2 :
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自分が同じ場所で前にマークを付けた個体を自分で再捕獲することもあります。それも「再」と記入して記録用紙に記載しておきましょう。後のちに参考にできます。滞在を示す同所再捕獲ですから、異所再捕獲よりは扱いも下になります。スマホ・アプリへの入力や、MLへの報告も必要ないでしょう。
人によっては、再捕獲個体に自分のマークを書き加える方もいますが、写真を撮影すれば、追記は必要ないでしょう。
次回はアサギマダラ年鑑と表計算ソフトでのデータ集積について解説します。
マークのついたアサギマダラを見つけたら -初心者のためのマーキング講座(2)