「今年のアサギマダラは少ない」と、あちこちからそんな声をお聞きしています。皆さんのところはどうでしょうか?
東北方面からは「今年のアサギマダラの飛来数が非常に少ない」と、お聞きしていましたし、長野県内でも、私が調査で通っていたエリアでも昨年に比べて非常に少なく感じていました。
理由は分かりませんが、近年の異常気象が昆虫たちに影響しているのか、あるいは寄生ハエや寄生ハチにやられたのか、それともウイルスなのか・・・?
昆虫たちは毎年一定して発生しているわけではありませんし、長い年月消長を繰り返し、今に至っているわけですね。アレヤコレヤと想像はしてみても、原因までは分かるわけもありません。
そこで、何かの参考になるかも知れませんので手持ちデータからグラフを作ってみました。長野県のデータがどのくらい参考になるかは分かりませんが、長野県は本州のほぼ中央に位置しますのでちょっとした参考程度にはなりますね。
今回は、「東北・関東地方から長野県へのアサギマダラの移動 2014-2022年」です。
【移動情報】を元にしたグラフですが、信憑性のないものは一部除外しているものもありますし、再々捕獲は2例として扱っています。
実際の再捕獲数はもっとありますが、【移動情報】が出ていないものは除外しています。
実は、今年はアサギマダラのマーキングの時期に他のチョウも非常に少ないと感じました。例年ではミドリヒョウモンやメスグロヒョウモンは数え切れないほどアサギマダラの吸蜜するヨツバヒヨドリなどに群れるのですが、今年はポツンポツンといた程度でした。
時期的なものもあるのでしょうけれど、逆に、大小のアブが多かったです。車にも入ってきて大変でした。
皆さんのところはどうでしょうか?
グラフは今年の10月10日現在ですので、【移動情報】が出れば、若干変更することもありますので、ご了承ください。
次回は中部地方から長野県への移動グラフを掲載します。