スイゼンジナの花が咲きました:長野県北アルプス山麓

先日成長をアップした「スイゼンジナ」ですが、今朝花を咲かせました。初めて見る花に感動しています。

茎が伸び、横に広がるので、昨日細い支柱を4本鉢の中に立て、麻ひもを2段にして巻きつけ、その中に葉っぱが収まるようにしてやりました。縦に伸びたほうが扱いやすいですものね。いかにも素人のやり方で笑われそうですね。

今日の北アルプス山麓の平野部では晴れたり曇ったり。時々小雨がぱらぱらしていますが、山は厚い雲で覆われ、標高約1000m以上は北から南まで一列に延びたような雲ですっかり覆われています。朝から昼にかけての大町市の降水確率が60%でしたので、おたりアサギマダラの会の友人と3人で計画していたマーキングのための山行きを断念した日でした。

それでも10時半頃にはちょっと日差しがあったので玄関を開けると、薄オレンジ色で直径2cm程度の花が2つ咲いていました。

開花を待ちわびていたのは私だけではなく、スイゼンジナの方だったのかも知れません。

こんな北アルプス山麓で、よく花開いてくれました。

午後の気温は26℃くらいですが、曇ってきましたら、花がしぼんできました。花が開いたり閉じたりするんですね。活きている証拠です。

アサギマダラが惹きつけられる香りなんだから・・・と思いながら、そっと鼻を近づけてみました。お世辞にも決していい香りではなかったですが、アサギマダラにとっては、きっと魅力的な香りなんでしょうね。

家から北アルプスがある西山には直線距離で2km、東山には3km。ある程度山に近いとはいえ、ここでアサギマダラを見たのはほんの一回だけです。

庭のフジバカマの種が舞って、数メートル離れた場所に芽を出し、それほど大きくなっていないのに花が咲いたフジバカマへの訪花がたった一回あっただけです。

他の大きな花は日当たりがいい場所だったのですが、小さな花は、葉っぱが茂ったコブシの樹の下でしたので、アサギマダラにとっては日陰が心地よかったのでしょうね。

さて、アサギマダラが来るためには、このスイゼンジナをどこに置くのが一番いいんでしょうね?コブシの木の下か、それとももっと日当たりが良いところか?

でも、「水前寺菜の地元熊本よりアドバイス」として、Facebookの松本公一様から肥料のことなどを教えていただいたので、まずは肥料をあげないといけませんね。そして、アブラムシも付くようなので、竹酢もそろそろ用意しないと・・・

とにかく皆さんに教わりながらやってみますね。松本様、熊本からのアドバイスを有難うございました。

スイゼンジナの育成に挑戦:長野県北アルプス山麓

一週間ほど前から、またスイゼンジナの育成に挑戦しています。

最初の2回は、いただいた苗から育てたのに、花を見ることもなく、越冬させることもできずに枯らしてしまいました。

そんなこともあって、まったく自信がなかったのですが、ご親切な方から7本に枝分かれして15-20cmほどに育ったスイゼンジナを1株いただき、3度目の挑戦を始めました。

いただいた当日の写真は撮っていませんが、一気に成長した今のスイゼンジナを撮影しましたのでご紹介しますね。

雨が多いので、水やりは時々なのですが、長野県北アルプス山麓の標高600m付近とはいえ、ここのところ暑くて35℃近くにもなります。そのせいか、こんなにも茎が伸びました。

いただいた時には蕾は固かったのですが、今はもうすぐ咲き出すくらいに頭が黄色くなってきました。

「アサギマダラが好む香りってどんななんだろう」と、鼻を近づけてみたんですよ。でも私には微妙な香りが分かりませんでした。花には独特の匂いがあるようなんですけど、きっと私が鈍感なんでしょうね。

黄色い蕾の下には、まだちょっと固い蕾もありますね。

 

もう一つの枝の蕾も色づいてきました。

2、3日で咲くのでしょうか?

こっちはまだ固い蕾ですが、もうちょっとで先が色づきそうですね。

今年は初めて花を見ることができそうで、ほんとに楽しみです。

 

実は、長野県でスイゼンジナを育てているという人に10年以上前にお会いしましたが、お聞きするとハウス栽培だとのことでした。

葉っぱには栄養があってすぐれものの野菜みたいですが、北アルプス山麓は1月下旬から2月下旬にかけては氷点下10℃以下にもなり、土も凍ってしまいます。そんなところでは、ヒーターを入れたハウス栽培しかできません。

暖かい地方の植物を育てても、みんな家の中に入れないと越冬できないので、玄関前の廊下は鉢物だらけになってしまいます。そんな状況が数ヶ月続きます。

でも、「こんなところにもアサギマダラが来るかも知れない・・・」と、淡い希望を抱きつつ、今回は3回目の挑戦をしたというわけです。

育て方、増やし方も教わりました。冬の間は茎を斜めに切ってペットボトルに入れておくだけでいいんだそうです。確かに冬は水も腐りにくいので、頻繁に水の交換をしなくても良さそうですね。

その間に勝手に根が出るようです。ずぼらな私にもできそうです。

暖かな春になったら、土を入れた鉢に植えるのだそうで、そうやって枝の数だけ増えるのですね。とにかく何とかやってみます。

 

これとは別に、松本市の園芸店でスイゼンジナの別名の金時草も販売していたので一ヶ月ほど前に苗を求め、標高900mの朝日村の管理地に2株植えてみました。金時草は花が咲かないとお聞きしていたので、アサギマダラを誘引するかどうか分かりません。こっちはダメでもともとです。

金時草はどんなにスグレモノの野菜でも葉っぱを食べるのが目的ではなく、そこに頻繁に通えるわけでもないので、行った時に葉っぱを鑑賞するだけになりそうです。

スイゼンジナの方はまた時々報告できればと思っています。